上新貿易
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Joshin Trading Co., Ltd.

2025年中国蕎麦産地の最新状況

中国蕎麦の産地と言えば、大きく分けて三つあります。それは西北部、内蒙古東部と内蒙古西部です。


西北部産地は陝西省北部の楡林市靖辺県と定辺県、寧夏回族自治区南部の塩池県、同心県、海原県、西吉県、隆徳県と原州区、及び甘粛省東部の環県など、中国で一番大きな産地だと中国蕎麦業界では周知しています。今年安いロシア産そばがたくさん中国に輸入され、農家たちの栽培意欲がなくなってしまいます。しかし、6月まで旱魃が続いていて、全ての乾燥地農産物の作付けはできなくなってしまいましたので、その後いい雨により救荒作物作物としての蕎麦の作付け面積が大幅に増えてきました。今蕎麦の成長は順調ですので、生産量は、陝西省は7万トン、寧夏回族自治区は2万トン、甘粛省は2万トン、合わせて11万トンだと予想されています。


内蒙古東部産地は赤峰を中心に地域を指し、近年以来経済性の高いキビや粟など作物の栽培が増えているため、生産面積が大幅に減少しつつある。特に今年日本向けムキミ蕎麦の関係業者は安いロシア産玄そばを原料にして加工していますので、農家たちの栽培意欲がさらになくなってしまいます。今年の生産量は2万トンしか産出されない状態になる可能性が高いと見られています。


内蒙古西部産地はフフホト市と包頭市北部にある武川県、固陽県であり、今年農家たちの生産意欲はないため、作付面積は減少していましたが、今まで成長はいいですので、今年の生産量は2万トン以上だと判断されています。


以上、蕎麦と言うのは普通蕎麦を指し、苦蕎麦(韃靼蕎麦)を加えると、数量は倍以上になります。